フユミフユ 〜ともだちはヘンテコオバケ☆〜

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私と、フユミと、いそいで、まちへ。 …いえ、いそいでいたのは…私だけ? 「ねえ、あっちへ行こうよ」 「近くで、見てみようよ」 なんて…フユミは、のんきなもの。 そのひとは…いえ、そのおばけは…とっても、はっきりしていて、さっぱりしていて。 そして…とっても、たのしそうで、ゆかいそうで。 「あのトンネルは、こびとのくにの、いりぐちだね」 「あのくもは、てんしのげっぷだね」 なんて…ちかどうへのかいだん、のぞきこんだり、ふわふわのわたぐも、見あげてみたり。 へんなのだけれど…私、フユミのことばのたびに、どっきりしていて。 だって…フユミのいうことは、私のかんがえていたことに、そのままだったのだもの。 もちろん、はずかしいから…私は、ことばになんか、しないけれど。
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