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「ブランコも、すべり台も…うん、なつかしいな、とっても」
と…フユミは、ほほえんだまま。
「そうそう、ミフユも、しってるよね? そのとけいにはね、へんななまえがあってね」
と、フユミ、私を見ている。
私も…フユミを、見ている。
てつのぼうの上にある…その、おおきなとけいは。
…そう。
『はんたいとけい』
と…よばれていて。
だれもいないときには、はんたいに回る…という、へんなうわさがあって…。
フユミは…ずっと、私を見たまま。
私も…ずっと、フユミを見たまま。
そして…そのひとは。
いえ、その、おばけは。
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