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「ねえ、今日は、おこられたって、いいじゃない? わらわれたって、いいじゃない? 今日がくるしいなら、明日をたのしくすればいいんだよ?」
と…フユミは、にっこりと。
「なくしたぬいぐるみを、みつけられるかも。こうかんっこで、いいことがあるかも。声がおおきいねって、ほめられるかも。できなかったことができるようになるかも。だからね、明日なんか、こわくない、…ついでに、おばけだって、こわくない」
まるで、『ともだちおばけ ハルミハル』の中の…やさしい『おばけ』みたいに。
「そうだね、明日なんか、こわくない、それに、おばけなんか、こわくない、だね」
と…私も、ついつい、わらっている。
そして、フユミは…にっこりのかおのまま。
「ミフユも、気がついたのね?」
と。
…うん。
私、やっと…気がついたよ。
「そう、私は、がんばって、さいごまでいきた、あなたじしん」
と、フユミは…やっぱり。
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