生まれ落ちた子

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
鏡で見ても、老けてるような顔つきにたるんだ体型。ボロボロになった肌、ガサガサの髪にフケ 私にはもう、絶望感よりかは…いつもと同じかと 思うまでに、感覚が麻痺をして居て。 ある日、多忙にして居た祖母が久しぶりに アパートに遊びに来た時に私を見て驚くやら泣きそうになるやら、祖母と前に会った時は、もっと綺麗にして居たので驚くのも無理はない。 私の様子に、家庭内の金銭問題で祖母は早めに 私達に引っ越すことを勧めた。 引っ越すした後は、私は中学三年生になっていて 卒業間近という期間に転校したので、クラスになれる訳もなく、友人はいないまま公立受験に向けて励む毎日になりました。 祖母の家に引っ越してから、体型は落ち着くもの食べ癖がついた私は口に何か食べ物を入れてないと落ち着かなくなり。 常に、スナック菓子やチョコなどを食べていました。 また、男性と話せるようにはなるも男性から身を守はないといけない、強くならないといけないという気持ちが強くなり。可愛らしい服や髪型は 好まず、ベリーショートにし服装は男性物を好みながら着て居ました。 男子のように生きてやる、とあの時は思って過ごして居ました。 良く、クラスの女の子達からは「男子みたいだね 「変だよ?」「もしかして、男性になりたいの?」 「恋愛対象っ、女性なの?え、だとしたら気持ち悪いんだけど」とコソコソ言われたりしていました。 私は男性になりたい訳ではありません。 ただ、あの頃の私には可愛らしい格好よりも、 男らしい格好をするのが安心できたんです。 今はワンピースを着たりすることもありますが。カッコいい服装は、今でも大好きです。 恋愛対象は、性別何方もです。 好きになった人なら、性別は関係ないと思っていて、それを思い始めたのは自分が男子のような 服装をし始めたあたりからです。 人を好きになるのに、性別は関係ないと私は思うので、今でもその気持ちも変わっていません。 それもあり、私の性格はかなり変わってしまいました。もっと前、いじめられる前は父からもよく笑う太陽のような子だと、嬉しそうに話していたのは幼いながら覚えています。 私は元々は明るく、活発的で正義感が強かったと 祖母や祖父からもよく話されていました。 イジメをきっかけに、人の目を気にするようになり、精神が弱くなり。 家庭内の事で、周りの顔を伺うようになり。 自分の意見が言えなくなっていき。 あの頃は何度も、消えてしまいたいと思っていました。 こんな思いをする為に生まれてきたのかと、 でも、父や祖父母の助けもあり今を生きる事ができました。 過去の私がどうあれ、あの性格には戻れない。 一度弱くなってしまった後に、元の性格に戻るのは私には難しい。 だから、今はゆっくりだけど前を向いて生きている。 生まれてこなきゃ良かった、と思っても。 生まれてこなきゃ、出会えなかった人もいるから。 ゆっくり歩んでいく道に、足跡を残すように 私のちっぽけな物語。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!