明治最終列車~明治45年7月29日午前8時。明治という時代が終わろうとしていたとき、新橋ステーションから豪華超特急列車が出発しようとしていました。万感を思いを込めて後世の人はこう呼びます。明治最終列車

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39まばゆいばかりの朝日が昇る 荘厳な音楽入ってー。 咲苗の声「この頃、宮中では、元老、元帥、閣僚が列して、皇太子嘉仁親王が三種の神器から剣と玉、そして天皇と国家の印章である御璽国璽を引き継ぐ剣璽渡璽の式が、賢所での践祚式と並行して執り行われ、ここに新しい天皇が誕生しました。 そして、この日、一世一元の制に従い、明治に続く新たなる元号を定める枢密院会議が開催されることになりました。 同会議に提議された元号は三つ。 その中から王者の徳を強調した元号が選ばれることになるです」 咲苗のセリフと音楽が一緒に終わるタイミングが良い。 40展望車(朝) 咲苗「三田尻に着きましたよ」 せりな、展望車の中央に。 それをみんなでかこんで。 みやび「元気でね」 渚「洋髪に似合ってるわよ」 彩乃「あたしが結った髪だからな」 さくら「(カバンから札束を出して)これもってけ(とせりなに渡す)」 せりな「えっ・・・・・」 さくら「無事、逃げ切れよ」 せりな「(笑って)ハイ!」 せりな、入り口へ。 渚「せりなちゃん(呼び止める)」 せりな、出ようとして振り向く。 渚「ごめんなさい。私、本当の制服向上委員会のメンバー知ってたんです」 せりな「(笑って)いいんです。知ってたから」 と出て行く。 咲苗「ご乗車ありがとうございました」 れいか、二日酔いみたいな感じで出てきて。 れいか「くやしい逃げられた~」 さくら「私は逃げてませんよ」 れいか「覚えてらっしゃい。下関でみんな逮捕だからね」 れいかと咲苗以外、みんな、ソファに座る。 41三田尻駅・ホーム 出発し遠ざかる列車をせりなが見送っている。
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