明治最終列車~明治45年7月29日午前8時。明治という時代が終わろうとしていたとき、新橋ステーションから豪華超特急列車が出発しようとしていました。万感を思いを込めて後世の人はこう呼びます。明治最終列車

15/17
前へ
/17ページ
次へ
47 展望車 彩乃「さあ動いちまった。もう後戻りはできないよ」 渚「彩乃さんは降りなくてよかったんですか?」 彩乃「あたしにはやることがあるからね」 みやび「じたばたしても仕方がないわ。私たちは時代の変わり目にこの列車に乗り合わせたお友だち同士。こうなったら運命共同体よ」 さくら「そうか・・・・お友だちか、よーし(立ち上がろうとするが)」 渚「(先を越して、さくらよりも立ち上がり)よーし、みんなで円陣を組みましょう」 隣でさくらがこける。 みやび「いいわね。やりましょう」 咲苗「私も入れていただきます」 渚「車掌さんも勿論です」 みんなで展望車の中央で円陣を組む。 全員「よーし、下関へ行くぞ!Oh!」 48 汽車が走る 49 下関駅・ホーム 汽車が入ってくる。 50展望車 咲苗「いよいよ終着駅下関に参りました。これまでご乗車いただきありがとうございました。ここから先の皆様の人生に幸あることをお祈り致しております(少し涙声)」 みやび「さあ着いたわよ」 さくら「覚悟は決まってるぞ」 彩乃「(風呂敷から何か出そうとしている)」 渚「(咲苗へ)ありがとうございました」 咲苗「(一礼)」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加