みさぁ、あたしお散歩したい

1/1
前へ
/14ページ
次へ

みさぁ、あたしお散歩したい

 今日も暖かい日差しに包まれている。 「おはよう」 「みさおはよう」  みさはあたしの顔を見ずにテーブルについた。    う〜。体がむずむずする。    この狭い空間に入ってどれくらい経ったのだろう。  最近、カレンダー見てないなぁ。    あっ、そういえばもうじき運動会だぁー。 『みさ、みさぁ。あたし運動会の練習をしなきゃだけど!』  みさはご飯を食べ終えると、美味しそうな葉っぱとあのカリカリを持ってきた。 『みさぁ。あたし運動会!』  みさが葉っぱとカリカリを置く。  あたしは葉っぱとカリカリに見惚れて、運動会の事を忘れた。 『頂きま〜す♪』    う〜ん。カリカリが美味しい。  そして、ジューシーな葉っぱ。  よだれが…垂れそう。  むしゃ むしゃ。  美味しかったぁ。 『ご馳走様でしたぁ』  うんしょ うんしょ 『みさぁ。あたしお散歩行きた〜い』  あたしはもうすっかり運動会の事を忘れ、お散歩の事で頭がいっぱいになった。 『みさぁ、みさぁ』  あたしはまたばたつかせた。  みさが戻ってきたぁ♪  みさの抱っこ。気持ちいい♡ 「今日はお外良いって」    お〜 お〜  やっと会話ができた!  あたしはぴょんぴょん楽しんだ♪
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加