あ、あたしうさちゃんになっちゃった?

1/1
前へ
/14ページ
次へ

あ、あたしうさちゃんになっちゃった?

 今日も朝から清々しい。  ぽかぽか日差しにうとうと。  はっ!  め、目があったぁ!  な、何。昨日の変態うさぎよ! 『きゃー、みさ、みさっー。変態うさぎがー』 「あらあらまさくん。はなちゃんが好きになっちゃった?ふふふ、お年頃ねっ♡」    はぁ。ママ何を言ってるの。  変態うさぎがあたしに恋って、何?  あたしに欲情してどうするのっ!    あ〜あ、清々しい朝が台無しだわ。  そう言えばごはんまだだったような。 『ママぁ、みさぁ。ごはん!』 『ご、は、ん!』  お腹空いたぁ。  くん くん。いい香り。  う、う、よだれが。  この香りたまらないわ♡  ん?みさがきたわ♡ 『みさぁ、早くご飯持ってきてぇ〜』      みさはあたしの所に来ると、あたしを抱っこ♡  そして、リビングに。  ぴょん ぴょん。  みさぁ、まってぇ〜。  ん?ここにうさぎのケージが。  ぴょん。  あたしはケージに近づく。  まるまっていた物が…  きゃー。変態うさぎー! 『みさぁ。助けてー』  変態うさぎがケージの柵に来ると、ニヤニヤしている。  キモいっ!!  しっ しっ! あっちいってよぉ〜。 『お前の家はあっち』  しゃ、しゃべったぁ。  う、うさぎがしゃべったぁー。 『みさぁ、このうさぎって変態でおかしいわぁー!』 『おまえも同じだろ?』 『えっ、今なんて言った?』 『お前もうさぎだよ』  はぁ。な、何を!このうさぎは!  あたしがうさちゃんのはずないわっ!  ぴょん ぴょん。    あたしはお風呂場に。  懐かしい。脱衣場。  たしか、鏡があったような。  ん?  みさぁ。う、う、ぐすんっ。 『あの変態うさぎがあたしのことうさちゃんって言うのよ』  みさが抱っこしてくれた♡  みさが立ち上がると鏡が見えてきた。  鏡には…  みさに抱っこされたうさちゃんが…  えーーー  あたしうさちゃん?
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加