うさちゃんラン、ならぬドッグラン

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うさちゃんラン、ならぬドッグラン

 ちゅん ちゅん 『ふぁ〜』  いい朝。清々しいうさ。  ふふふ。朝を『うさ』だって。  ふふふ。  はっ!  目と目が合った。 『変態うさぎ!乙女の寝顔を盗み見するなんて。えっち!変態!』  はぁ はぁ。  最近、いい朝がキモい朝になってるわ。  台無し、台無し、台無しよっ!    ベーだ!  ぴょん ぴょん。  ごく ごく ごく。  ふぅ。  なんて美味しいお水♡ 『みさぁ、ごはん。みさぁ』  まだ寝てるのかしら?  あたしは定位置に戻り丸くなる。  ふぁ〜。  うと うと。  いつの間にか寝ていた。  くん くん。  あ〜、いい香り。大根の葉っぱ?  美味しそう。  ぐぅ〜。  あたし想像しちゃうだけで、よだれいっぱい。たまらな〜い。 「はなちゃん。ご飯よぉ」 『みさぁ〜』  みさが神様に見えてきた。 『頂きま〜す』  朝ごはんが終わり、まったりとテレビを見ながら過ごしている。  ママ達お出かけの準備をしている。 『どこ行くの〜。あたしも連れてってぇ』  ♡  ここはどこ?  ドライブの末、運動場にやってきた。  運動場だぁ。  あたしはみさの体から飛び降り、走る走る走ったぁ。    う〜気持ちいい。  あたしは汗をかくのが好きだった。    お腹を出し寝っ転がっていると。視界が真っ黒に。 『みさぁ。曇ってきたよぉ〜』    あたしはみさから目を真正面に戻すと大きな舌が見えた。  げっ!  大きな犬だ。  あたしはすかさず起き上がりダッシュ。 『みさぁ。大変、大変。世界新くらいの大きな犬がでたぁ』  あたしはみさのお膝にジャンプ。  みさのお膝にピッタリはまりご満悦♡ 『みさぁ。大変だよ〜。見て見て♪』  あたしが指差す方向にみさが目を向けて、あたしも目を向けると…  芝犬だった。  はぁ。あたしうさちゃんだったぁ( ´△`)
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