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その翌日の朝だったか、私はFからの電話で叩き起こされる事になる。
母親に起こされ、Fからの電話に出る。
「どうした……」
私は半分寝ぼけたまま、電話に出た。
「何分で出れる……」
Fは突然そう言う。
まずは朝は「おはよう」だろうが……。
なんて事を考えながら、
「ああ、十五分かな……」
と答えた。
「じゃあニ十分でお前んち行くから、急いでくれ」
Fの悪い癖で、その日の要件をなにも伝えずに出て来いとだけ言う。
私は仕方なく、顔を洗い、歯を磨きながら服を着替えた。
するとまた電話が鳴る。
休日の朝の七時。
「お前、ええ加減にせーよ」
と父親も起きて来た。
それに謝って私は再び電話に出た。
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