19人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい、服脱げ……」
と突然、Fが真弓に言う。
「おい……」
突然の言葉に私もFに言った。
しかし、真弓はわかっていたかの様に私たちに背中を向けてTシャツを脱ぎ始める。
「ちょっと……」
慌てて女の子たちは真弓の行動を止めようとするが、真弓はTシャツを脱ぎ、背中を私たちに見せた。
その背中一面に、大小の手形が無数に付いているのが見えた。
「何これ……」
と周囲に居た女の子たちは真弓から離れた。
Fは灰皿でタバコを消すと、立ち上がり、真弓の傍に立つ。
そしてその手形を撫でる様に触った。
最初のコメントを投稿しよう!