19人が本棚に入れています
本棚に追加
服を着せられた真弓はソファで眠っていた。
Fはタバコに火をつけると、眠る真弓の姿をじっと見る。
そして、
「ちょっとその子の背中見てくれるか」
と言う。
真弓の身体を起こして女の子たちが真弓の背中を見た。
「手形、もう無いやろ……」
女の子たちはコクリと頷いた。
「これがお前らも知ってると思うけど、地縛霊って奴やな……。あの場所で死んだ奴の霊やな……。地縛霊ってのはその場所から離れる事はないねんけど、たまに生きている時の念が強すぎて誰かに憑いてその場を離れるモンが居るねん……。それが今回のこれや」
女の子たちは真剣にFの話を聞いている。
「途中で、憑依したモンが表に出て来た。真弓じゃないモンが出て来たんやな。昔からこれが「化ける」って言われているモンや。お化けって言葉は此処から来てるって言われているみたいやな、俺も良く知らんけど……」
最初のコメントを投稿しよう!