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Fはタバコをまた立てて煙の流れを見た。
その煙は真弓へではなく、部屋の端の方に流れ出した。
「多分、この子はもう大丈夫やけど……」
そう言った時に玄関が開く音がした。
「買って来たで」
と関口と先輩が戻って来た。
私はしっかりと握っていた数珠に気付き、ジーパンのポケットに戻した。
「こっちも終わったで……」
と咥えタバコでFは立ち上がった。
買って来たモノを両手に下げた関口たちは、
「え、じゃあこれは……」
と固まっていた。
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