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その先輩はFの前で土下座した。
「頼む、一緒に来てくれ……。俺らだけじゃ怖いやん」
それはFが居ても怖いのは同じで、Fがどんな怪異を前にしても何とか出来ると思っているのだった。
「嫌じゃ…。何でそんなところ行かなアカンねん。勝手に行けや」
Fはタバコを咥えたまま、吐き捨てる様に言う。
「ほら、お前らも頼めや」
と先輩は傍に立ってた女の子に言い始める。
するとその女の子も先輩同様にFの前に土下座して頭を下げた。
流石のFもそれには驚いて、私の方を見ていた。
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