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出撃前夜
「全艦、集合完了しました」
五月雨が緊張した面持ちで報告する
「よし、行こうか」
作戦概要を机の中から取り出し、五月雨と一緒に廊下へ出る。
「……五月雨」
「…はい?」
「足と手が一緒に出てるぞ」
「き、緊張してるんですぅ…」
「安心しろ、俺が素晴らしい景色を見せてやる」
「くさいですね、提督」
「だろうな」
笑いながら廊下を歩いていく。
いつの間にか五月雨も普通に歩いていた。
「提督に対し、敬礼っっ!」
ザッと一斉に音がする。全員が私に注目している。
「休め」
「まずは乙作戦の攻略になる。2年間の練度を奴らに見せてやれ。貴艦らの活躍に期待している。そして全員生きて戻ってこい。誰1人として欠けることはこの私が許さん!以上!!捷号作戦発動!!!」
「「「「応!!!」」」」
天王山鎮守府はかつてない熱気に包まれた
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