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僕は帰りの地下鉄通路を歩いていました。
薄暗い地下通路から酔いゝのオヤジが近づいて来ます。
「・・にいちゃんよぉ〜・・タバコを一本でいいから恵んでくれよぉ!」
「いいけどぉ〜・・ただとはいかんぞ!」
オヤジはシワクチャな紙切れをポケットから出して僕に差し出します。
「・・これは俺の泣け無しの金を払って買った"宝くじ"・・一等とは行かないけどぉ〜二等くらいは当たっているって!」
・・当たって居るなら自分で受け取りに・・行けばぁ〜・・って当たった"宝くじ"をそもそも差し出しす訳はありません。
時間も時間なのでタバコを一本オヤジに渡します。
酔いゝのオヤジはニコちゃんになりました。
僕の手にシワクチャな宝くじを無理に渡しては素早く地下通路に消えて行きました。
そんなことも忘れた土曜日でした。
あのシワクチャな"宝くじ"を新聞にて確認したらぁ〜〜!
なんと3千円が当たっておりました。
早速換金します、さてこの3千円をどうしようかぁ?
そうだどうせ運良く来た3千円ですから・・今夜は少し豪華に焼肉屋でも・・もちろん安いチェーン店ですけど!
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