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 今日の授業も終わって教室を出た。手には沢山の課題。寝る時間はとれなさそうだけど、それは頭の悪い僕がいけないんだから頑張らなきゃ! 「あー、君。えっとコリン君」  寮への道すがら、いきなり声をかけられてびっくりしてしまう。振り向くと初めて見るとてもカッコイイ男の人がいた。制服を着ているから学生だ。 「はい、なんでしょうか?」  僕の返事、おかしくないよね? ここに来て言葉遣いもかなり直されたから多分大丈夫。 「えっと、ちょっと診て欲しい人がいるんだけどちょっといいかな?」 「え? 僕がですか?」 「そう。君じゃないとダメなんだ。えっと、あの人なんだけど……」  その人が指を差した方へ目を向けると、そこには見覚えのある人がいた。確かあの人は、前に僕がぶつかっちゃった人だ。手に持ってた沢山の本を落としてしまって一緒に拾ってくれた優しい人。 「あいつ、ちょっと具合が悪いみたいでさ。君の治癒魔法をかけてあげてくれる?」 「はい! わかりました!」  具合が悪いと聞いて慌ててその人の側へと駆け寄る。僕が近くまで来たらその人は「うっ……!」と言って蹲ってしまった。 「え!? だ、大丈夫ですか!?」 「……ううっ……」  その人は口を押えてぷるぷると震えている。大変。立っていられないほど辛いんだ。効果があるかわからないけど、治癒魔法かけてあげなきゃ。  その人の肩に手を置いてふわりと魔法を発動させた。だけどその人は症状がよくなるどころかより一層ひどくなってしまったようで鼻血を出してしまう。 「た、大変! と、とりあえず医務室! 医務室行きましょう!」
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