別動隊は任せろ

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別動隊は任せろ

ダンジョン配信をしていた【マスクドダンジョン】の2人は人気配信者で本職がプロレスラーのバースト寺田と会い、次の階層までの階段に近づくと、フレイムバウンドの集団と遭遇する。 「群れのリーダーが分かんなければまとめてぶっ飛ばすだけだ、ヒヨッコはちょっと控えていろ先輩の意地を見せてやる」 『おおーーーバースト、行けえーーーー!』 『後輩(ホワイトペインター)にいいとこ見せたい先輩頑張れ』 『いいか、ダンジョンプリズマー、プロレスの戦い方を覚えるんだぞ!剣使うけどね(笑)』  大剣を振りかざし数匹のフレイムバウンドを切り裂き、ダンジョンプリズマーはその状況に驚愕する。 「すごいな、だが、あの剣奴らの炎で燃えたりしないのか?」 「多分、魔力でコーティングされているから炎が燃え移らないのね、現役プロレスラーだけあって武器と装備で更に力強さが増しているわね」 「すると彼も我々と同じように装備を亜空間にストックしているという事か?」 「分からないわ、でもあの装備を自宅でいちいち着替えているとしたらなんか面白いわね」 『ホワイトペインターさん、面白いこと言うね、可愛い(キュン)!』 『マスクドダンジョンの2人は配信前に亜空間から仮面を呼んで変身するんだ』 『今日は2人の活躍は見られないのか、残念(シュン)』  接近戦ではバースト寺田に勝てないとふんだフレイムバウンドは距離をとり、口から炎を吐き、また身体に纏っている炎を飛ばす者もいた。 「甘いぜ!」  そう言ってバースト寺田は大剣で炎を防ぐ事に成功するが、突然不意打ちで右腕を爪で引っかかられ、傷を負ってしまう。 「ぐわあああ!」  何が起きたのか一瞬理解できなかったが、ダンジョンプリズマーは別の方向を見ると更なるフレイムバウンドの集団がいた事に気付く。 「伏兵がいたのか、しかも上手く殺気を消して」 「まずいわ、このままではバーストさんが!」 「ホワイトペインター、バースト氏の治療を頼む!私に別動隊は任せろ!」 「ええお願いするわ!」 『出た!最高のコンビネーション!』 『でもダンプリさん、どうするの?あ!まさか!』  視聴者も気付いたようにダンジョンプリズマーは新武器プリズムレイザーを亜空間から呼び出し、ソードモードで別動隊のフレイムバウンドを切り裂く。 「バースト寺田!こっちは私に任せろ!」 「くっ、後輩に尻拭いをさせちまうとはな」 「お互い様です、同じ配信者なんですから時には助け合わないと」 「へっ、よし傷も治ったし、汚名返上といくぞ!」 【マスクドダンジョン】とバースト寺田の共闘が今始まろうとしている。
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