遠回りすると

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遠回りすると

 ダンジョンプリズマーはホワイトペインターと別れ引き続き、ソロ配信をする事となり、下見として現在いる階層の探索を始めた。 「さて、この階層の魔物の強さ、そして次の階層までの道のりを確認しなければな」 『やる気満々だねダンプリさん!』 『頑張って、ホワイトペインターさんの安全を確保してね』  ダンジョンプリズマーは道のり確認というが、地図スキルを活用すれば最短ルートは確保できるが、ダンジョンプリズマーが気になったのは最短ルート以外に何があるかであり、ホワイトペインターがいない今、あえて遠回りでの探索をする事としたのだ。 「さあ、この道には何が出るか、ん?あれは」 『え、ええええ!』 『まさかのあの人!』  ダンジョンプリズマーと視聴者が目にした人物はまだダンジョン配信と探索を継続していたバースト寺田であり、バースト寺田もダンジョンプリズマーに気付き、声をかける。 「おお、ダンジョンプリズマーじゃねえか、1人か?ホワイトペインターとケンカでもしたか?」 「ホワイトペインターはすでにダンジョンより離脱した、ここは今私が下見もかねた探索をしているのだ」 「そういう事か、だがここは最短ルートじゃないぜ」 「そういうあなたこそ、最短ルートではないのに探索しているな、やはり何かあるのだな?」  再会したバースト寺田も最短ルートじゃない道で探索しており、疑問を抱いたダンジョンプリズマーにぶつけられてバースト寺田も苦笑いするほかなかった。 「はっはっは!そこに気付くとはな」 「やはりかホワイトペインターとの配信の時はとにかく最短ルートでいく方法をとっていたが、やはりダンジョンをくまなく探索するとアイテムがあるのだな」 「それはダンジョン探索の基本だぜ、あまり最短、安全志向ばかりしていると途中で詰む確率も上がるからな」 「確かにな、単独の戦闘能力の低いホワイトペインターならそのリスクもなかなか取れなかったのもうなづけるな」 「彼女も今この配信、もしくはアーカイブ動画を観る事を見越して自分の身で証明するつもりだったんだな」  ホワイトペインターは最短や安全志向が強く、今のままでは探索が手詰まりになりやすい為、それを証明する為にダンジョンプリズマーが単独探索をしてるのではとバースト寺田はふむが、ダンジョンプリズマーからは違う返答がきた。 「いや、私はあくまでも彼女の志向を守りたいと思っている、だから可能な限り攻略に有利な方法を見つけておこうと考えたのだ」 「ユニットならではのやり方か」 「それに、あなたに会ったのならちょうどいい、実はあなたに聞きたい事があったのだ」  ダンジョンプリズマーがバースト寺田に尋ねたい事とは?
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