互いに指導

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互いに指導

 リサ・バーンからいろんな話を聞き、改めてお互いの思いを共有できた【マスクドダンジョン】、3人は脱出口から帰ろうとするが、その前にリサが2人に声をかける。 「あ、ダンプリちゃん、ホワイトちゃん、明日は私仕事が立て込んでいて配信は無理そうだけど、また時間があったら2人に狙撃のコツを教えたいんだけどいいかな?」 「狙撃のコツですか?」 「ええ、ダンプリちゃんのプリズムレイザーやホワイトちゃんのペイントボウは私の銃とは形状が違うけど、それでも狙撃の心構えは教えられると思うし、どうかな?」 「ええっと、私は構いませんが、ダンジョンプリズマーはどうなの?」  ホワイトペインターはリサの狙撃指導を受ける気はあるが、ダンジョンプリズマーにも確認を取り、ダンジョンプリズマーは返答をする。 「私も構わない、その代わりと言っては変だがリサ・バーンにも空手の講座をした方がいいだろう、ある程度は接近戦の心得もあったほうがいいだろうしな」 「そういえば空手が得かったわね、うん、じゃあお願いするわ。ねえねえ、ホワイトちゃんは何か教えられる事ってあるかな?」 「私ですか?そういう戦闘や探索に役立てそうな事は教えられそうにないですね」  ホワイトペインターは戦闘で教えられる事はないと話し、リサがその発言に言葉を返す。 「そうなの、まあちょっとした事だし、あまり気にしなくていいわ」 「そうだな、君は私よりも配信経験があるし頼りにしている」 「あ、うん、ありがとう。とりあえずまたゆっくりこの話はしましょう、それじゃあ」  ホワイトペインターはそう言うと脱出口にいき、ダンジョンを脱出する。 「じゃあ我々も戻るとするか」 「そうね、じゃあね」  ダンジョンプリズマーとリサも脱出口にいき、ダンジョンを脱出するとダンジョンプリズマーは自室に戻り、変身を解除し、駿の姿に戻る。 「はーーー、今日は色々疲れたな、有名人ともなると大変だな、それと指導者っていう立場も……」  駿はリサの発言から他人にものを教える事の大変さを考えていた。自分の空手は祖父、いわば家族から教えてもらった技術ではあるが、リサはそれを他人にしっかりと教えて、それを習得させたことに駿は感心していた。 「学生に過ぎない俺が生意気に空手を教えるなんて大丈夫なのかな」  駿はいざ空手を年上のリサに教える事が不安になるが、それはまた後で考える事し、寝る事にした。  そして翌朝、駿は登校し、放課後まで授業を受けると校外学習の班で集まり、いよいよ駿の係としての任務が待っていた。
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