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値段視察
パンケーキ作りの希望を駿達は担任教師の古賀に伝えると古賀より他の教員にも話してみると言われて、駿は懇願の言葉をかける。
「それじゃあお願いします」
「ええ、あとは任せてね」
『失礼しました』
退室の挨拶をして駿達は職員室を出て廊下を歩くと途中で裕子が駿と伽耶に声をかける。
「まさかほぼ、食事の事で話し合いの時間を使うなんてね」
「ははは、まあ食べるのは数少ない楽しみだしな」
「暁君も突っぱねてもいいのに、よく雪野さんや奥野君の希望を聞いてあげる気になったわね」
「高史に関しては少し考えがあるし、雪野さんはまあ、お菓子禁止なら少しくらい甘い物食べたい希望くらい聞くのもいいかなって思ってさ」
駿が高史とまりの希望を聞いた理由を話すと裕子はそれに対し返答をする。
「ま、暁君が調理係だし、そこは任せるつもりだったけどね。碧さんももし作る事になったら大変だけど頑張ってね」
「あ、うん、全部暁君に任せるのも大変だし、副班長だけどあんまりする事がなかったから……」
「私もつい張り切っちゃってね、でも碧さんが作ってくれるなら班全体の事は私に任せてくれていいから」
「お願いね高崎さん」
伽耶も裕子もお互いに役割を全うしようと激励をしあうと駿は2人に声をかける。
「じゃあ、俺今度はホットケーキミックスやフルーツの値段を今度は調べてくるよ」
「ええ、お願いね」
「暁君、私も行っていいかな?」
「碧さん?」
「メープルシロップも必要だろうし、選ぶ手伝いをさせてくれるかな?」
「そっか、俺はそういうのあんまり詳しくないしお願いするよ」
「じゃあ2人共頼むわね」
そう言って裕子は下校し、駿と伽耶も2人でスーパーに向かった。
「暁君、このスーパーでバーベキューの材料を買うつもりなの?」
「ああ、いろいろ見周ったらここが結構安かったし、うまそうだったからな、ええっとまずはフルーツだな」
駿は伽耶と一緒にフルーツ選びをしてスイーツ作りも時々家でしている伽耶の助言でバナナ、いちご、ブルーベリーを選択する。
「よし、次はホットケーキミックスとメープルシロップだな」
駿達は製菓材料のコーナーまで移動し、まずはホットケーキミックスを手にする。
「これ安いし、私も使って作るからいいと思う」
「じゃあ、これにしてメープルシロップは一番安いのはこれかな」
「うーーん、私はこっちの方がいいと思うけどなあ、でもバーベキューの事もあるし」
「とりあえず一旦保留にして正式に許可が下りたらまた買いに来るか」
「うん」
とりあえずパンケーキの値段を調べ、2人はスーパーをあとにした。
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