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強敵出現
魔力の総量が上昇し、自身の能力が上がっている可能性を感じたダンジョンプリズマーは、今日もホワイトペインターと共にダンジョン探索を行い、次の階層の階段を目指していく。
目指していく過程で魔物は次から次へと現れて、2人はなぎ倒していく。
「さすがに階層が進むごとに遭遇率が高くなっていないか?」
「そうね、ここまでの遭遇はなかなかなかったし、魔物も少しづつ強くなっているようね」
「前に10階層を突破できる配信者も少ないという話をしたが、急激な魔物の強さの上昇についていけなくなったという事か」
「多分そうね、だけどさっき確認できる数値は魔力量だけって話していたけど、私達自身も強くなっているはずよ」
確認できる数値こそ魔力量のみだが、自分達が全体的に強くなっているはずとホワイトペインターは主張する。
『おお、ホワイトさん、さすがーーー!』
『階層が進んで魔物が強くなっているのに、しっかり倒しているからね』
視聴者のコメントを確認し終えるとダンジョンプリズマーはホワイトペインターに尋ねる。
「確かに階層が進んで魔物は強くなるはずなのに、我々はどうにか倒している。これが強くなった根拠なのか?」
「もちろんそれもあるけど、武器や技の使い方も良くなっているのかなと私は思うわ」
「まあ、とにかく進むとするか、アイテムは拾っておくが」
魔物を倒し、アイテムを拾うと亜空間に転移させ更に2人は先へと進む。
そして次の階層への階段に近づくと魔物の姿を目にする。
「あれは、ミノタウロスか?」
ダンジョンプリズマーが目にしたミノタウロスは獣人型の魔物で頭が牛の形をしている。
「気を付けてね、パワーだけじゃなくてスピードも高いから」
「ああ、まともに組み合うのは危険だな」
そう言って、ダンジョンプリズマーは、プリズムレイザーを取り出し、ガンモードで先制攻撃をしかける。
なかば不意打ちに近かったが、ミノタウロスはビームをかわし、ダンジョンプリズマーに接近する。
「来るか!」
接近してくるミノタウロスにガンモードで攻撃し続けるがすべてかわされてしまう。
「やむを得ないか、ソードモード!」
プリズムレイザーをソードモードに変形させて、懐に飛び込み胸を斬りつける事に成功するが、大したダメージを与えられずミノタウロスより棍棒での反撃がくる。
「むう!」
かわす事に成功するが、更に追撃が来るため、ホワイトペインターがペイントボウで攻撃し、ダンジョンプリズマーに声をかける。
「一度退きましょう!」
「くっ、仕方ないか……」
スピード、パワー、共に高い強敵のミノタウロスを前に一度撤退する事にする2人、勝機はあるのか?
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