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皇の一族
「そこまで分かったんですか…“戸”の血は入ってるんですか?」
「トノチ?」
「あぁ、気力に関することを教えられてはいないんですね」
「トノチ?トノチって何?」
「一戸建てとかの“戸”の一族か聞いているんです」
「???」
「“戸”の意味も歴史も知らんやつにそれを聞いても意味がないんじゃあないんだろうかぃ?」
「まぁ、それもそうですか」
何を言ってんるんだ。ミニの姿のびっくり人間とマイケル先生の共通点は…“戸”が何か関係あるんだろ?あっ、名字に“戸”が付いている!
「…名字の“戸”?」
「あっ、そうです」
「そうだねぃ」
“戸”の一族、か…。
「お父さんもお母さんも名前に“戸”は付いていない…デスが…母方のおばあちゃんは元々の名字が戸倉だと聞いた…ことがありマス」
「戸落ちの一族ですか」
「トオチ?」
「何からの戸落ちですか?」
「いや、別に領地とかを統治していた訳じゃ…」
「戸倉は戸谷からだよぃ」
「戸落ちからの戸落ち…ですか?」
「あぁ、知らないのかぃ?戸谷は…皇からだよぃ」
「!」
一体こいつらは何を話しているんだよ…。
「それは…納得です。このことは他の人には話さない方が良いかもしれませんね…」
「他の教官たちにも話さない方が良いかもねぃ」
だから何がだよ…。
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