緊急事態…発生?

3/3
前へ
/24ページ
次へ
 あと20分で食堂集合だな。  ニュースはどこもかしこもロシア帝国と旧ロシア国の新旧対決で、バラエティは…テレビで時たまやるくらいにまで規模が縮小していたはずだ。バラエティはネットで見る。これが主流だ。  う〜ん…よし、決めた。ベッドでゴロゴロする!ミニは奥のベッドにしているから手前のベッドか。  あっ、そういえば荷物背負ったままだった。 「寮内の人間は直ちに講堂へと退避せよ。繰り返す、寮内の人間は講堂へと退避せよ」  なんだなんだ?何があった?まぁ、とりあえず講堂に…寮の外にあったよな?講堂って。  ちょっと迷子になりかけたかもしれないけど、迷子にはならず………ウソジャナイヨー。  ま、とりあえず講堂に着いた。  さて、ここからの指示は…寮長がするのか。男子寮の寮長は、気怠げな雰囲気を醸し出す男性だが、女子寮の寮長は野性味あふれる感じだ。それでいてその奥には… 「席につけ」  はいはーい、と。…荷物持ってんの俺だけかよ。ま、そりゃそうか。  1、2、3、…あんれぇ?寮長2人を含めずに、生徒だけ数えたら318人しか…あぁ、俺を含めていなかった。  いや、それでも319人だ。生徒が1人いない。  あっ、女子寮の最上階に1人いる。  …いや、それはない。女子寮で使われている部屋は2階から4階だけだ。5階と6階に人がいるはずがない。でも、いる。侵入者、かな?「退避せよ」とも言ってたし。それなら生徒は………。  ……!いつ、現れた?なぜ、教官達5人が前にいる?いや、視覚的にはいるが…?どういうこった?周りも急に出てきたように見えたようで、少し騒がしい。 「少しうるさいぞ、黙れ。現状の説明をする」  あのお姉さんが説明をしてくれるのか。名前は…(あお)()美花(みか)だ。青田美花教官だ。  俺の担当教官(むっさいおっさん)の名前は、二戸マイケルで、他3クラスの教官の名前は忘れた。  それぞれ金髪碧眼の爽やかイケメン(爆発しろ)と、黒髪黒目でツーブロックの渋めのイケメン(ダンディー)と、前髪で目が隠れている茶髪のインキャっぽい女性(研究職?)だ。 「———というわけで、今回のは訓練だ」  大半を聞き逃したな〜。どういうわけで訓練なの? 「それと、我々に違和感を感じているものは、9時半に応接室に来い」  10分後に食堂で夕食で、その後…1時間後くらいに応接室行き?早めに風呂入りたいんですけど…。 「来ることが怖いやつは来なくても良いが、ここにいる奴らは違和感を感じ取れるようになる才があるやつだ。それと、もう既に違和感を言語化できるやつらは…応接室での話の後、今女子寮6階にいるやつがそのときいるところに行けば、どこに来るべきか分かる。そこに来い。では、解散だ」  嗚呼、我が風呂は何処や…。  まぁ、それはともかく。うん、そりゃ俺が2浪目になるわけだよ。  どうやって才能のあるやつを見分けたかは知らんが、意図的に弾いていたんだな。偏差値が自分より5くらい下の大学でも落ちたからな。うん。  …俺がアホなだけっていうのはない。ないったらない。  とりあえず女子寮6階のやつが移動を終えるまで見張ることとしよう!  …ありゃりゃ?反応が分裂し始めたぞ?びっくり人間か?びっくり人間なのか!?  各部屋に飛んでっているのか?このうちのどれか?というか、反応有りのまま、分裂って…生きたままバラバラになって、各部屋に飛んでるってことか?自室にも…あるな。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加