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おかん(大阪弁)
大阪弁にいるおかんイメージですが
作者解釈の大阪弁です
間違ってる場合があると思いますが
そこはノリと勢いで乗り切ってください
クナリ
株式会社。悪役ガブリアル
研修取締役であり、普段は研修生の指導をし
表に出てくることが無いが?
悪役
新人ひよっこ
悪役に憧れ悪役ガブリアルに入った。
おかん「ほら、はよ。起きんと仕事遅れるで
はよはよ」
息子「うーん……あと5分」
おかん「あと5分って言って何分たっとると思うねん
もう社会人なんやで
あんたしっかりせんと」
息子「朝から布団でう……る……さい……」
おかん「何言っとんねん。
起こせって言ったのはあんたやないか!!」
息子「はい……」
おかん「仕方ない。おかん必殺技
布団剥がしーーー!!
おりゃ!おきんさいーー!」
息子「さむ……ぃ」
おかん「これでも起きんか……仕方ない!
おかん!ヒップドロップ!!」
息子「う、うぎゃー!さ、さすがに重い」
おかん「あんた失礼やな
起きたやろ?はよ、着替えてきな
おかんはこれでも忙しいやで」
息子「うーん……起きてくわ」
おかん「じゃあおかんは下におるでな」
息子「うーん……」
おかん「もう知らんで」
息子「行ってきます……」
おかん「ご飯は?」
息子「いらない」
おかん「あかんって、ご飯食べてかな
朝はエネルギーチャージ必要だぞ」
息子「時間ない」
おかん「そりゃ寝とったからやろ?
パンだけでもくわえていき
遅刻、遅刻って言いながら道路のかど曲がったら出会いがあるかもしれへんで?」
息子「そんな恋愛漫画みたいなことないわ」
おかん「わからんで〜?」
息子「おかんの時代の漫画じゃないだから」
おかん「おかんの時代でもそれはなかったわ」
息子「なかったんかーい」
おかん「せや、やったことはあるけどな」
息子「経験済みなんかーい!
と、やばい、ツッコミしとる場合やないわ
行かないと。じゃあ行ってきます」
おかん「遅刻せんようにな〜
行ってらっしゃい」
息子を送り出した後
おかん「さ、おかんのターンや
洗濯干してーな
今日は布団も干してって
布団叩きどこいってもうた?
私ったらいつもどっかやってしまうんやで
あったわ、あったわ!
この布団叩きで叩くとええ音ならすねん」
(リズミカルに叩く)
(腕時計がエラー音でなる)
おかん「この音は!?
いかんとその前に
保険証ー!
保険証どこや〜!
いる時に限って保険証ないんや!!
あ、あったわ
部屋がぐちゃぐちゃになったけど
帰ってからでええわ
急がんと」
悪役「わははは、私は悪役だー。ほら怖がれー」
おかん「おりゃーー!」
悪役「うぉぉ、猛スピードで自転車がきたーー」
おかん「きたったでーー!」
悪役「あなた誰?」
おかん「 はぁ?」
悪役「はぁ?どなた様?」
おかん「あんたこそやで!アラームで飛んできたのに」
悪役「私は有限会社。悪役のカブリアル
先行部隊……えっとなんだけ?」
おかん「おーい会社名忘れるなんて会社員としてどうなん?」
悪役「あ、いや、忘れたわけではありませんよ…覚えてないだけで」
おかん「忘れたも覚えてないのも一緒やわ」
悪役「実は私、まだひよっこの悪役なんです」
おかん「はぁ!?」
悪役「いや、ですからまだ悪役になってから……というか研修中なんですよ」
おかん「悪役にも研修中とかあるんかい」
悪役「あるんですよ〜悪役ってかっこいいじゃないですか?」
おかん「なんでやねん。男の子ならヒーローとか何とかレンジーとかええんとちゃうん?」
悪役「だって悪役、イコール、ヴィランですよ」
おかん「言い方だけやんけ?
それにな、下手すりゃ警察さんのご厄介になるんやで?」
悪役「そ、それは……」
おかん「やからな?やめときなー」
クナリ「説得はやめて貰えるかな?」
おかん「お前さん誰や!?」
クナリ「株式会社。悪役ガブリアル
研修取締役、クナリと申します」
おかん「あんた見た事のないやつなぁ」
クナリ「それはそうでしょ。私は研修生たちの担当するものですから……あなた、まさか魔法少女ですね?」
おかん「な、なんで私の事しとるねん」
クナリ「それは私が魔法少女を研究はして、研修生に教えてるからですよ
あなたのことは初めてですが、ここにきたってことは魔法少女ですよね?」
おかん「な、なんやて!?モロバレやないか」
悪役「この……この人が魔法少女!?」
おかん「せやで」
悪役「おばさんじゃないですか!?」
おかん「失礼な!おばさんやなんて!」
悪役「どこからどう見てもおばさんやないですか?」
おかん「そない言わんでや。
魔法少女やってこの方20年なんやで!」
悪役「もうそれは少女ではないですよ」
おかん「そ、それもそうやな。魔法少女……じゃだめか……
じゃあなんや?魔法少女おかん?」
悪役「おかん(笑)それなら魔法少女はいらないのでは?」
おかん「魔法少女ないとただのおかんやん」
悪役「ただのおかんじゃだめ?」
おかん「ただのおかんはおかんやで?」
悪役「魔法少女……おかん……やべえ、ツボった」
おかん「もうそこで笑っとき
お前さんや……クナリやったけ?」
クナリ「私ですか?」
おかん「そうや、あんたや」
クナリ「はい?私に用事とは」
おかん「あんた、私とたたかうんか??」
クナリ「私は、暴力など苦手なんですよね
ですが表に出た以上、研修生いる以上仕方ないですね……」
おかん「やるんか?やったるでー」
クナリ「仕方ないですね……あなた、変身しないんですか」
おかん「そ、そや、
これだと普通のおかんやん!!」
クナリ「早くしていただけます?後が詰まってますので」
おかん「せやな、
保険証どこいった?」
悪役「なんで?保険証?」
おかん「あった、あったで!
保険証!!これやこれ!!」
SE【変身音。チャラチャラ〜(ここはアドリブで)
悪役は実況な感じでお願いします⠀】
悪役「えーーー!!保険証ーー!?保険証で変身ーー!?そしてからの〜!おばさんと思えないぐらいの〜〜〜!フリフリ!!
そしてピンクーー!!のロリ服!!これは色々やばーーい」
クナリ「そんな驚くことではないですよ」
悪役「でも、でもあれですよ?痛いー!ほんとに痛いーーー!」
おかん「そな、言わんでくれる
仕方ないやん。これでも魔法少女になった時は若かったんやて」
悪役「そこは衣装チェンジしょうよー」
おかん「これは固定なんや!!仕方ないやん
これで20年やっとるんやで」
悪役「それなら変身の時に若返るとかないんですか?」
おかん「ないなぁ!そんなん現実的やないやん」
悪役「そこは夢みましょうよ?魔法少女名乗ってるんですから」
おかん「そんなん言われてもな?私だって若返りたいわ」
クナリ「で?どうするんです?やるんですか?」
おかん「やるで〜!」
悪役「おーっと、フリフリのコスプレ風おかんが行ったーー」
おかん「ちょっとまてーコスプレ風とかは言わんで」
クナリ「よそ見するのはいけないですね」
おかん「く、痛いやんか」
悪役「クナリさんが強烈なパンチを繰り出したー」
おかん「おかんパンチーー!!」
悪役「おかんパンチっておばさんと認めたーー!!!そしてクナリさんはそれを華麗に避ける〜!さすが」
おかん「待てーまてーおばさんとは認めてないわ」
悪役「おかんパンチって……」
おかん「そこはおかんやからや、おばさんやない」
悪役「おかんはよくておばさんはダメなのか」
おかん「そこはやっぱりな。おばさん良くない」
悪役「おばさん……」
おかん「あかん」
クナリ「私はいつまで待てばいいですか?」
おかん「あ、すみません」
悪役「ごめんなさい」
クナリ「再開ですね」
おかん「仕方ないなぁこれ使うか」
悪役「おーっと、布団叩きを持ってきたーー!
どこから出して来たのかーー???」
おかん「これは布団干してきた時のやつそのまま持ってきたんや」
悪役「魔法少女と言えばステッキ!だがおかんにとってはステッキが、布団叩きということかーー?」
おかん「悪いことするやつはおしりペンペンやでーー」
悪役「魔法少女おかんが飛んだーー!
そしてクナリさんに腹蹴りをし体制を崩したクナリさんのおしりを叩こうとしているー!」
クナリ「腹に1発はいい攻撃です。でも先に技を言うのはどうかと思いますよ」
悪役「腹蹴りを貰ったが体制を立て直し、おかんの背中に打撃を入れるーー」
おかん「ぐっ!!私の技がきかんというのか」
クナリ「研修生に教えるためにも魔法少女を研修していましたから……パターンは把握しています。ステッキはありましたが
さすがに布団叩きは来ると思いませんでしたね。またこれもメモしときましょう」
悪役「魔法少女おかんは研究しつくすされているー!!」
クナリ「それは私の役目ですからね」
おかん「でも知らない新技を出せばええんや」
悪役「な、な、なんと!?ここで新技が出るというのかー!?」
おかん「あんまり出したくないんやけどなぁ
仕方ない!いくでー」
クナリ「ふふっ……来なさい」
おかん「あ、ちょちょっと待った」
クナリ「な、なんですか?いくんじゃなかったんですか?」
おかん「これな、準備いるねん」
悪役「おっーと魔法少女おかんが自転車のカゴからカバンを取りだしなんかゴソゴソし始めたーー」
おかん「あ、あったわー。これこれ」
クナリ「なんで私は律儀に待ってるんだろうか
?」
悪役「クナリさん、そこで自問自答しないでくださいよ」
おかん「おまたせさんやで」
クナリ「はぁ……早くしてもらっても」
おかん「」、いくでーーって、あれ?ファスナーが絡んでしもた」
悪役「魔法少女おかん、何をもたもたし始めた?」
おかん「ファスナーが絡んでしもたんや」
クナリ「何してるんですか?貸してください」
おかん「はい、お願いしますやで
ていうかあんた?あったことあったか?」
クナリ「あなたとは会ったことないですよ」
おかん「そうか……?んーーーどっかであったことある気がするんやけどな」
クナリ「それよりもこれ、治りましたよ」
おかん「ありがとうな、ではいくで」
悪役「袋を返してもらった瞬間に何かを投げたー」
クナリ「い、痛、痛いですね」
おかん「せやろ、せやろ。飴ちゃん攻撃や〜
今回はハロウィンも近いということもあり
ハロウィンバージョンやで〜」
悪役「袋から出てきたのは大量の飴だーー
おばちゃんといったら飴といっても過言ではないぐらいの飴がいっぱい出てきたーー
それも1種類じゃない!どんだけあるんだ」
おかん「あぁ、これはな、飴ちゃん交換しとるでやで」
クナリ「痛いですよ。」
悪役「飴の攻撃力は低いのに飴が個包装になっているため、角のギザギザ部分があたるー」
おかん「痛いやろ〜!チクチクやで」
悪役「それもハロウィンバージョンともあってか飴以外のお菓子までもとんでくるー」
おかん「そやそや、この時期は飴ちゃん以外も持ってくのがマナーなんやで」
悪役「あ、僕の好きなお菓子だ」
おかん「持っててええで」
クナリ「めんどくさいですね。地味にチクチク鬱陶しいですね」
おかん「ぐ、これも効かんと?」
悪役「さすがに地味ですもんね」
おかん「じゃあこれはどうや」
悪役「魔法少女おかんは飴を個包装から取り出し布団叩きで飴を打ったーー!」
クナリ「あたりませんよ?」
おかん「違うな」
悪役「なんと!?その打った飴がクナリさんの口に勢いよく入ったーー」
クナリ「ぐ、はぁ」
おかん「良い子は飴ちゃん勢いよくお口に入れたらアカンで危ないからな」
悪役「喉につまる可能性ありますからね」
おかん「せやせや」
悪役「クナリさんは特殊な訓練を受けてます」
クナリ「いや、受けてますじゃないですよ
危ないじゃないですか」
悪役「クナリさん大丈夫ですか?」
クナリ「大丈夫だ。途中で手でとって口に入れたからな」
悪役「ぐっ、とか言って暗い顔するんですもん、やられたかと思いましたよ」
クナリ「いや、大丈夫なのだが」
悪役「え、でも……顔色悪いですよ?」
クナリ「飴が……」
悪役「飴が?」
クナリ「飴が……くそ、まずいーーー」
悪役「えーー!!不味いなら出しちゃいましょう。」
クナリ「いや、それは……」
悪役「どうしたんですか?ぺっですよ。ぺっ」
クナリ「それはさすがに行儀が悪い……」
悪役「りちぎーーーー!!そこはいいじゃないですか」
クナリ「いや、それは……」
おかん「ふふふっ……(悪ぽく)」
悪役「な、なにを笑っている!クナリさんが、こんな苦しんでるのに」
おかん「わたしがただ飴を投げたと思ったら大間違いやで?」
クナリ「な、なんだと?」
おかん「あんたが真面目ちゃんやってのは、さっきのバトルで見せてもらった!」
悪役「だからなんだっていうだ」
おかん「だからこそ飴を投げてこの飴を探してたんや」
悪役「探してた?」
おかん「そや、この飴ちゃんはおかん会議でな貰った飴なんやけど、買った本人すらも食べるのを口に入れた瞬間やめたぐらい不評な飴ちゃんや」
悪役「なんでそんなものあるんだよ」
おかん「話題や、おかん会議では飴ちゃんの交換あるんやけどこれがまずいと本人がいい、
他のおかんたちが口に入れてみたら失神するほどやで?」
悪役「そんな爆薬みたいなもん配るなよ」
おかん「みんな刺激を求めとるんや」
悪役「あんたも食べたんやないんか?」
おかん「みんなの反応見てたら食う気にならんやろう?」
悪役「クナリさんがこんなに苦しんでいるってことは相当ですね」
おかん「ふふふっ!それほどまずいんやな〜」
悪役「この!悪党が」
おかん「ちゃうちゃう。魔法少女やで」
悪役「こんな魔法少女いてたまるかーー」
おかん「でもな悪役ってこれ以上のことやるんやで?」
悪役「ま、そうなんやけど……?」
クナリ「ぐ、よくもまずいものを食べさせてくれましたね」
おかん「お?もう復活したんか?早いなぁ」
クナリ「こんな飴ごとき噛み砕いてやりましたよ」
おかん「あかんって、飴ちゃんは口で転がしてこそやろ」
クナリ「あんなモノ口の中に入れられるか!」
おかん「そんなまずかったんか。まだあるで〜」
【SE・鐘がなる⠀】
おかん「あ、5時の鐘やん」
クナリ「なんと?もう就業時間ではないですか」
おかん「私もタイムセールがもうすぐ始まるやん」
クナリ「すみませんが今日はこの辺でいいでしょうか?」
おかん「せやな、そうしてくれたら私も助かるわ「 」
クナリ「では、そこのあなたいきますよ」
悪役「え、もう終わりですか?」
クナリ「就業時間は守るものですよ
うちの会社はホワイトですからね」
悪役「悪なのにそこは守るんですね」
クナリ「悪は肩書きです。会社をやっている以上ホワイトで居なきゃダメなのですよ」
悪役「悪なのに」
クナリ「それとも鬼の残業でもやりますか?」
悪役「あ、大丈夫です!帰りましょう」
クナリ「では失礼します」
おかん「また、会えたらええなあ〜」
クナリ「いえ。もう会いたくないですね
では……」
おかん「さ、タイムセール行くでーー!今日は卵が安いんやでー」
そして魔法少女おかんはタイムセールの戦争に出かけるのであった。
とともにクナリと悪役は本部にかえり
悪役「クナリさんお疲れ様でした!!」
クナリ「お疲れ様、ちょっとは勉強になりましたか?」
悪役「はい!参考になりなりました!」
クナリ「では、私は自分の部屋に戻りますね」
悪役「はい。失礼します」
【SE・ドアの音⠀】
クナリ「おかんめ、どんだけまずい飴食べさせるねん。にしても俺のおかんが魔法少女おかんとはびっくりだよ。
モニターには変身した姿しか見たことないし
おかんに俺が息子だってバレなかったやろうな〜!うちのおかんやし、バレないだろう
今後は表に出ないようにしないと……」
家に帰ったあと
おかんの態度は変わらず気づいてないようだった
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