チョコレートと僕(学生時代)結人✕雅美

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13時を回った頃ようやく雅美は目を覚ました。 目を覚ました瞬間に結人と目が合う雅美はぎゅっと結人に抱きついた。 何が起きたんだろう。雅美から抱きついてきてくれることは滅多にない。 結人はそっと雅美を抱きしめかえした。 「おはよう九条どうしたの?夢の中でなにかあったの?」 雅美は小さく頷く。 「栗原がいてよかった。」 「いるって約束しただろ?もう大丈夫だからね。」 あやすような甘い口調に雅美は何度も頷く。 「怖い夢をみたんだね。俺がいるからもう怖くないだろ?九条のこと守ってあげるから安心してもう少し休んだらいいよ。」 雅美はジッと結人を見つめる。 好きで好きでたまらない。 何度も諦めかけてようやく通じた思いいつかもし結人が自分に飽きてしまったら?結人を失うのが怖くてたまらない。 結人の優しさ、体温、知らないままならこんな風にならなかった。 片思いの時には感じなかった思いが心を支配する。 ずっと結人が自分を好きでいてくれる保証はどこにもないのだ。 こんななんの取り柄もない自分を。 夢を見たからだろうか、結人が雅美から去っていく夢。 切なくて、悲しくて、苦しかった。 いつかそんな日が来たらきっと耐えられない。 「キスして欲しい」 口から出た言葉に雅美は慌てた。 自分から結人にねだったことは今まで1度もなかった。 びっくりしたのは結人も同じだった。 雅美は困惑し結人の方は穏やかな頬笑を浮かべている。 そっと首に触れる手が温かい。 「目を閉じるて九条」 雅美はきゅっと瞳を閉じた。 柔らかい唇が重なり合う。 触れるだけの優しいキス。 「もっとして欲しい栗原お願い。」 雅美のおねだりが可愛すぎて、何があったかは取り敢えず置いておいて今は望みを叶えることに専念することに決めた。 何度も軽いキスを繰り返す。 そして次第に熱い激しい口づけになっていく。 舌を絡めて深く深く貪る。 雅美の身体から力が抜けて行くのがわかる。 雅美の唇を堪能して結人は優しく雅美の背をポンポンと撫でた。 「落ち着いた?」 息が上がっている雅美に問いかける。 「ごめんなさい僕。。いきなりこんなこと言って」 「そうだねビックリした」 シュンとしてしまった雅美は嫌われてしまったのではないかと不安にかられる。 「恋人同士なんだから言わなくてもしたい時にしておいでよ。」 結人はクスッっと笑った。 「でも正直うれしかった。いつも俺が先だから、九条から求められて嬉しかったよ」 そう結人が言うと、雅美は恥ずかしそうに顔をさらに赤く染めて結人の頬にチュとキスをした。 どうせなら口にしてくれたら良いのにと思いながらも結人はご満悦な笑みを浮かべた。
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