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「九条はやっぱり可愛いな」
結人は呟く。
「好きだよ九条」
そう言う結人の声はいつもにもまして優しい。
「僕も栗原のことが好きです。凄く沢山好きです。」
なんだか今日の雅美はいつもと違う。
結人はそう感じとっていた。
まるで雅美が消えてしまいそうな気がする。
雅美が思う以上に結人は雅美を愛していた。
「そんなこと言ったら俺ずっと九条を離さないよ。」
結人の真剣な表情雅美は嬉しそうに微笑んだ。
「起きたら栗原がいて凄く幸せだって思ったんです。」
「じゃあ今日からはこうやってくっついて寝よう」
「はい」
「暖かいね九条狭いベットもこうやっていられるなら悪くないね。九条おやすみ。」
もう少し寝るように促すと雅美はそっと目を閉じる。
「今度はきっと良い夢を見られるからね」
結人は優しく雅美の頬にキスをした。
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