ハナミズキ

1/3
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
空を見上げた、、、「晴天だ。」 「これぞ!スカイブルーだ!」 「どうしたら、こんなに素敵な色になるんだろう、、、」 「今日は、こんなに、清々しい空だったんだ」と、、、。 車内では、考え事をしていたので、車窓からの景色は目に入らなかった。 「鮮やかな青」 青系の色を、思い浮かべた。 空、海、水に関連する色名が沢山あったな、、、。 青系の色も、何十種類もあった。色の名前を知りたくて、以前、色の名前辞典を買ったことがあった。 この空の色は何色なんだろう、、、? そんなことを思いながら、植樹されたばかりの若い小さな木が、視界に入ってきた。 なんだか、華奢な木だけど、なんの木なんだろう、、、と、近寄ると、木のすぐそばに、カタカナで書いた名札が 芝生の地面に立ててあった。 『ハナミズキ』 ここに、シンボルツリーがあるとは聞いていたが、なんの樹木なのかは知らなかった。 ハナミズキだと、わかった瞬間から、勝手に、色んな事が腑に落ちた。 ハナミズキの木を眺めていると、頭の中で、一青窈さんの『ハナミズキ』の曲が流れ始めた。 ここで、ハナミズキの木を見たから、『ハナミズキ』ですか⁉︎ 冗談のような、、、でも、私だけの、、、頭の中で『ハナミズキ』の曲が流れていたことは、誰も知らない、、、。 ♪う〜す紅色の〜可愛い〜君〜のね〜果てない夢がちゃんと〜お〜わりますように〜♪ 数年前に、この歌を聞いて、すぐに好きになった。 「今度、カラオケに行ったら歌うかな〜」 初めて歌ってみた。 聞いているのとでは、全く違い、なかなか難しい曲であった。 「上手いなぁ〜あなたのイメージに合ってるよ、、、初めて歌ったとは思えないよ、、、」と褒められた。 「また今度来る時までには、もう少し上手く歌えるといいんだけど」、、、と、次の機会を楽しみに、時は過ぎていった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!