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「うん、お父さんご馳走様! また週末行くから! 園田さん、今日は会えて嬉しかったです!」
その言葉を聞いた園田は、微笑んで言った。
「ううん、こちらこそ、折角のお父様との2人でのお食事を邪魔しちゃってごめんなさいね。でもとっても楽しかったわ! 大学生活、楽しんでね!」
美幸は微笑みながら栞に言った。
その微笑んだ表情は、やはり亡き母に似ていた。
「はいっ!」
栞はそう答えると、2人を残して店を出た。
歩きながら、栞は思わずニンマリとしていた。
綾香から連絡が来たというのは大嘘だ。
きっとこれは運命!
栞はそう思うと、思わずスキップしながら駅へと向かった。
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