Protect Love

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そして次の週になった。

栞は直也に、研究室をおしゃれに片付けてくれと言われていたので、
直也の講義が始まる前にカフェへ行き、
パンケーキを食べながら、
著名教授陣の研究室をパソコンでチェックしていた。

おしゃれな研究室には観葉植物が定番のように置いてある。
テレビに出るような人気教授の場合、
テレビ受けするような趣味の物や、
可愛らしいぬいぐるみなどがさりげなく背後に置いてある。

直也の場合、
いっそのことサーフボードやバンド時代の楽器を
飾ったらどうだろうか？

そこで栞はふと思った。
先生はバンドをやっていたと言っていたが、
一体何の楽器を担当していたのだろうか？

気になった栞は、今度直也に聞いてみようと思った。

栞が難しい顔をしながらパソコンの画面とにらめっこをしていると、
ちょうど直也がトレーを手にしてやって来た。
トレーには、サンドイッチとコーヒーが載っている。

「お嬢さん、しかめっ面をして何を見ているんだい？」

直也はからかうように言うと、栞の向かいの席へ座った。