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「あっ! 先生! ちょうど良かった。今、先生の研究室をいかに素敵にするかで悩んでいたのですが.......先生って、バンドでは何の楽器をやっていたの?」
サンドイッチを早速食べ始めた直也は、モグモグしながら言った。
「研究室とバンドがなんで関係あるんだ?」
不思議そうな顔をしながら、栞を見つめる。
すると栞は、
「研究室へ趣味の物をさりげなく置いている教授が多いみたいなので、どうかなぁと思って......」
栞はそう言うと、今見ていたパソコンの画像を直也に見せた。
そこには、有名教授達の研究室の画像がびっしりと並んでいる。
教授たちが微笑む後ろには、
ギターやフィギュア、プラモデルや登山用品、
はたまた応援しているサッカーチームのTシャツや、
可愛らしいぬいぐるみが置かれている。
「なるほどねぇ~! でも楽器は無理だわ。僕はドラムだったから」
「ドラムですかぁ......確かに無理ですねぇ......」」
「ハハッ、その線は却下だな! 他に何か良いアイディアはないかのぅ.......」
直也はそう言うと、もう一つのサンドイッチにかぶりついた。
一口が大きくて食べるのが早い。
パフェを食べるのも早かったが、サンドイッチは更に早い。
栞はその様子がどうしても気になってしまい、思わず言った。
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