第一話 転校生

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途方にくれていると、父が部屋から出て来た。 「あっ、お父さん!  彼は?様子はどうですか?」 リビングのソファーに座って父が話し始めた。 「今は気が動転していて、話せる状態ではなさそうだ…。 一旦今日は家に帰してあげよう。 また、後日落ち着いたら話そうと 言っておいた。 私が彼の家まで送って来るよ。 お前の顔を見るとまた驚くかもしれない。 すまないが二階の部屋で待っていてくれないか?」 「…わかりましたわ…。  仕方ありませんわね…。」 「南…。 あんまり気を落とさないようにな。  今は無理でも…きっと分かり合える時が  来るはずだから!」 「お父さんありがとう。  わかってますわ…。  私の正体を知って驚くのは当たり前だもの… わかってもらえるまで頑張るわ。」 私は笑って二階の部屋に向かった。
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