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途方にくれていると、父が部屋から出て来た。
「あっ、お父さん!
彼は?様子はどうですか?」
リビングのソファーに座って父が話し始めた。
「今は気が動転していて、話せる状態ではなさそうだ…。
一旦今日は家に帰してあげよう。
また、後日落ち着いたら話そうと
言っておいた。
私が彼の家まで送って来るよ。
お前の顔を見るとまた驚くかもしれない。
すまないが二階の部屋で待っていてくれないか?」
「…わかりましたわ…。
仕方ありませんわね…。」
「南…。
あんまり気を落とさないようにな。
今は無理でも…きっと分かり合える時が
来るはずだから!」
「お父さんありがとう。
わかってますわ…。
私の正体を知って驚くのは当たり前だもの…
わかってもらえるまで頑張るわ。」
私は笑って二階の部屋に向かった。
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