第一話 転校生

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次の日。 私はいつものように学校へ行く準備をしていた。 私は彼の事考えていた。 (彼は大丈夫かしら? あんなに驚いていたし…本当に結婚なんて出来るのかしら…。 私が諦めてしまっては、ダメだわ…。 とにかく彼ともう一度話しがしたいわ…。) 「おーい!南?  準備できたのか?  ご飯出来てるぞー!」 「はーい。  今行きますわ!」 私は急いでリビングに向かった。 「お父さん。  結局昨日はどうでしたか?  彼の様子は…どうかしら?」 「うん…。 何も言わずに家に帰って行ったよ…。 とにかく怯えた様子でな… 私の話もまともに聞いてくれなかったよ…。」 「そうですか…。 困りましたわね…。 話が出来ないと先に進めないのですが…。」 「また、お父さんが彼の家に行ってみるよ。  さぁ、朝ごはんが冷めてしまうよ。  食べなさい。」 私は頷いて、ご飯を食べ始めた。 (彼とまた会えるかしら…。) そんな事を考えながら、急いでご飯を食べた。 「あっ、もうこんな時間。  お父さん、私もう行きますね!  ご飯美味しかったですわ!」 「あっ!南!お弁当忘れてるぞ!」 「まぁ!ありがとうございます。  じゃあ、行ってきます!」
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