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「いや……いや……やめて……エイドリアン……エイドリアン、エイドリアン!!」
ユーインの恐怖が傷つけられた背中の激痛を上回り、とうとう悲鳴を上げた。
愛おしい彼の名を呼びながら首を振り、抵抗を試みる。
必死に嫌々を繰り返すその姿さえ、彼らを魅了することをユーインは知らない。
拒絶するユーインの美しい肢体を手に入れるため、彼らは臀部をこじ開け秘部をあらわにさせる。
秘部は赤く腫れている。それはつい最近男根を受け入れたことを意味していた。
兵士は口内に広がった唾液をごくりと飲み込み、骨ばった一本の指が隠された後孔に触れるとゆっくりと襞を掻き分け、中へと入っていく。
我が物顔で入り込む指はユーインの感じる部分に触れ、掠れた声が赤い唇から放たれた。
その声でさえも色香を含み、兵士たちの性欲を煽るばかりだ。
「おい、こいつヤりたてだ。中が柔らかい。いったい何本の指が入るんだろうな……」
冗談じゃない。
想い人に抱かれた身体を、もう他の誰かに弄られたくはない。
これ以上好きな人の目の前で誰かに陵辱されるのはもうたくさんだ。
だが、兵士にユーインの気持ちが判るわけがない。もう一本の指がまた中へと入ってくる。
「いや、やめろ、いやだっ!!」
泣き叫ぶユーインの美しい姿に魅了された別の兵士は、ひとりの兵士がユーインを貫き優越感に浸るまでの時間、指を銜えて黙って見ているほど我慢強くはなかった。
拒絶するユーインの顎を持ち上げ、冷ややかな目が彼を見下ろす。
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