【Prologue】

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【Prologue】

「ねえ、ぜったいひみつだからね! だれにも言わないで!」  初めて逢った日。  何も考えられずに走り去る自分の背中に掛けられた声が、今も耳の奥に残っている気がするのは気のせいか。  ……すべてを反芻しすぎて、己の一部になってしまったからなのだろうか。  の存在の記憶が。
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