清廉な花

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1.祈りが呪いに 呪いが祈りに変わる 境目は何? 人は誰もが 知らず知らずに 呪いと祈り編む 絡み合う 祈りと呪いに 導かれ 人は結びつき 花となる 不浄の中でも 清廉に 終わりなき 感情の輪廻で 花は抗い もがいてゆく 呪い、祈り、糧に 強く花咲く 祈りと呪い 巡り続ける 世界で 2.苦しみ続ける 感情の群れが求む 涅槃はどこ? 無理な話も 人はおろかに 望む性(さが)を背負う 出来ぬこと 出来ると信じて 行(ゆ)けるから 人は清廉な 花である 不浄がより花 美しく いつか来る 輪廻へと還る日 花は散っても 種(たね)を残す いつか種(たね)は芽吹き そして花へと 清廉な花 優しく揺れる 世界で
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