残された

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残された

 響(ひびき)は物心ついた時からずっと一緒にいた幼馴染だった。俺たちは地元の同じサッカークラブに所属していた。響のポジションはミッドフィルダーで俺はフォワード。響から正確なパスをもらってゴールするのが最高に気持ちが良かった。「何で自分でゴールしねぇの?」って聞いたら「豪(ごう)のゴールが見たいんだよ」って言われた。響は俺にとって、最高の相棒だった。  もし響が亡くなっていなかったら一緒にサッカーを続けていたことだろう。
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