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「…そう。不快に思わないのね。」
「不快に思った事はないです。先程も言った通り父から話を聞いているので興味しかありません。」
真剣な眼差しのエミリーを見てアリアは笑った。
「本当に貴女は商人向きの性格なのね!私は正直、シワは嫌いで興味も無いから本当に真逆ね。」
その反応に戸惑いながらエミリーも答えた。
「もし、アリアさんが問題なければあの東皇人ともう一度会話させて頂けないですか?」
「別に良いわ。放課後にでも呼ぶから。」
エミリーは目を輝かせて頷いた。
(…彼女がそこまで見込むのなら凄いやつなの?)
少し疑問と興味が湧いたアリアも彼に聞きたい事が幾つかあった。
(…何か私に有益な事が出来ればいいんだけど…)
こうして、授業が始まりいつも通りの学園生活の1日が過ぎていく。
相変わらずアリアを見て陰口を叩く人間は多かったものの貴族院の為直接言われることは無かった。
それどころか、パイプ作りのため邪険にされる事すら無く表面上の付き合いが多く行われていた。
その中でもエミリーは友達として接してくれるのでアリアはそれが嬉しかった。
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