1話 始まり。

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[1911年1月 大東皇帝国] 陸軍参謀本部では元々の計画に追加で新しい計画が立案されていた。 仮想敵国であるアルラ連合王国への対策であった。大東皇帝国はこれからの政策に対しアルラ連合王国との衝突が考えられた為、連合王国の情報を握っておく必要があった。 それに伴い、作られたのが陸軍国見学校であったのだが、そこから諜報専用部隊を作成し大規模的に連合王国に潜入させる計画が立案されたのである。 内容としては以下の通りであった。 成績優秀な人を50人程編成し、大規模な情報派遣を行う。 主に、陸軍、海軍力を知る為に王国連合語が堪能で社交性のあるものを採用とする。 情報派遣の他に世論調査及び世論誘導を行い、帝国に害が及ばおよばないようにし、最悪の場合情報で得た内容を元に軍事作戦の立案を行う。 そんな、大雑把な内容であった。 元々、精神論が多かった軍部としては初の試みでもあった為に致し方ないのかも知れないものだった。 こうして、七瀬達は日頃を通し選別されていき、七瀬は最終選考まで残りつづけていた。 そんな事は彼らは知る由もない。 国見学校での教育は順調に進んでいった。 軍人ではない軍人として彼らの生活は行われ、同期として友人として日々を過ごしていった。
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