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そうして、ロベルトは知り合いであるベントに相談をする。
「…と言うわけなんだ、君の知り合いにいないかね?」
「何人かいると言えばいるのですが…」
「そうなのかい?いるなら紹介して欲しいんだ」
「ただ、やはり雇う金額は他の貴族の方よりよりも高い金額を出すしか…」
「…そうか、やっぱり難しいか」
「そうですね…あ!例えば東皇人なんてどうでしょうか?」
「東皇人…?」
「…そうです。今はアルラ連合王国にも住んでる東皇人も多いですし、何せ外国人労働者として迎え入れれば賃金も安く済みます。」
「…うーむ」
ロベルトは髭を擦りながら考えた。
「さらに、貴族が東皇人を雇ったになれば、批判も多少はあると思うのですがそこをひっくり返せるようになれば、大東皇帝国との貿易や外交も上手くいくようになると思いますので、メリットもあると思います」
「ベントは確か東皇と交流があったな?」
「外交官ですし、彼らの文化はとても興味深く素晴しいので私は東皇人をオススメしますよ。」
「…そうか、なら東皇人でも構わない。探して欲しい」
「かしこまりました、今年の4月頃には東皇に向かいますし、国内でも探して見ます」
そう言うとロベルトは少し安堵した表情を見せた。
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