2話 出会い。

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志波が来て3ヶ月が経ちアリアは王都アザレア学園への入校となった。 学校に向かう為の身支度をしていたがため息をついた。 それに気づいた、メイドの一人がアリアに質問する。 「どうしたんですか?お嬢様?」 「遂に猿との共同生活が始まるのよ…」 「そうなのですね、でも、シワさんの他にも一人アンがついていくので安心だと思いますよ。」 「そもそも猿を視界にも入れたくないの!」 そうアリアは声を荒げた。 支度が終わると部屋を出る。 そのまま部屋の前で待機していた志波がアリアに対して頭を下げ、そのままアリアの一歩後ろに付いた。 アリアが朝食を済ませている間に志波は車を用意する。 そのまま、朝食を済ませたアリアはアンと共に車へと乗り込んだ。 「…」 無言で乗り込むと神室は扉を閉めて助手席に座る。 他の従者達が頭を下げ、車が出発する。 車内では無言のままだった。 アリアは志波に会った際に三箇条の約束をしていた。 ・アリアの隣に自ら近寄らない。 ・アリアが話すまで喋りかけてはいけない。 ・アリアの言う事には全て答えなければならない。 この三つを約束したのであった。 志波はその約束を守り、ただアリアを守り、送迎するだけの生活をしていたのであったがこれからは違くなる。 (…情報収集も難しくなるな…どうするかな) その懸念点を志波は抱えながら車は駅へと向かっていった。
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