2話 出会い。

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朝食会場では客室用の朝食とレストラン朝食があり、志波は客室用のを2つ持ちそのまま部屋へと戻った。 「今日も朝食は食えないかな」 そんな事を呟きながら歩く。 基本的にアリアの従者のためアリアの命が必要になった。 部屋の前まで着くとアンが待機していた。 「ありがとうございます。」 アンはそう言うと、紙袋からパンを出し志波に渡した。 「いつも大変なんですから食べてください。」 「ありがとうございます。」 渡されたパンを食べながら部屋の横に立つ。 「…あれ?シワさんですか?」 少女が声をかける。 「…また会いましたね。」 「私もこの端の客室なんです。」 少女は笑う。 「護衛さんだったんですね。」 「…まぁ」 少女は志波の胸元に着けられた徽章を見る。 そこにはウィンドル家の紋章であるスズランが描かれていた。 「…ウィンドル家の護衛さんなんですね。まさかアリア様のですか?」 「そうですね。」 「…そうでしたか」 少女は少し落ち込んだ顔をした。 「私はこの度アリア様と同じく入学することになった、エイミー・リーズです。リーズ商会の次女になります。以後お知りおき下さい。」 そう言うと一礼し急ぎ足で歩いていった。 「リーズ商会…確か財閥の一つだな」 (…一緒の学校なら情報が増える機会が得れたな) そんな事を考えながら志波は汽車の揺れに身を任せた。
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