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「先ずは一番覚えておくべきなのはレーナ様ですね。特にアリア様と同学年ですので何かと衝突する可能性は高いです。」
「見分け方は?」
「現状授業が始まっていないので直接見てもらわないと、なんとも言えないですね…レンジア家の家紋としては紫陽花なのでブローチに紫陽花のマークがあれば要注意です。」
「なるほど…」
「それにレンジア家は多方面にパイプを持っているので評価を下げるのはよろしく無いです。」
(…レーナは要注意だが、接近はしたいな)
「他にも、貴族院ではありませんが、下院議員の子息もいるので…」
カルは次々と特長と名前を上げる。
「…良くそこまで覚えていますね。」
志波は驚きを隠せなかった。
「お嬢様には迷惑を掛けれませんから。」
そうカルは笑う。
(…なるほど、流石見た目通りな人だな。)
志波は感心していた。
カルの説明も終わり、志波はメモを纏めていた。
やがて、空は夕暮れになる。
「シワさん、夕食に行きましょうか。」
「わかりました。しかし、お嬢様達はどうするんでしょうか?」
「基本的に各寮にてお食事になりますね。」
「なるほど…」
「私達は、学校の職員の皆さんと同じ食堂で食事をするので完全に別です。」
「…警備の時はどうするんですか?」
「基本的には時間制なので、そのタイミングで食堂に行けば大丈夫です。深夜帯は開いていないので軽食の支給ですね。」
(話を聞くほど学校とは思えないな…)
2人は会話をしながら部屋を出た。
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