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レーナに対し、強く出るエミリーに対し驚きを隠せなかった。
「…エミリーはあの人が誰かわかるの?」
「えぇ、もちろん!レンジア・レーナ様ですよね。」
「知ってはいたのね…」
「流石に、あそこまで馬鹿にされたらムカついてしまって…」
「まぁ、私が東皇人を連れてるのは事実だからね。」
「東皇人の何がいけないんですか?」
「…え?」
「…だって同じ人間ですし、言語と文化が違うだけなんですよ?」
「…」
「しかも、シワさんの事まで馬鹿にしていてあの人は王国語も流暢に話しましたし、絵も上手でした。それで二流は流石に私も感化できません。」
「…」
アリアは一つの言葉に違和感を覚えた。
(あれ?…何でシワの名前を知ってるの?)
「エミリーは私の従者の名前まで知ってるの?」
「え?…あ……」
「まだ、私達会ってそこまでだし、私は名前を教えていないわ。」
「…その…申し訳ありません。実は…」
エミリーは列車の中での出来事をアリアにしっかりと話す。
「それで…東皇人は父から話を聞いていて話してみたくてつい…」
「…そう。」
「…」
「それで、エミリーから見てシワはどうだったの?」
「…正直、アリアさんの従者でなければ雇おうと思ってました…」
その言葉にアリアは驚いた。
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