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七瀬の搭乗していた飛行機の他に数機の偵察機が降り立っていた。
それぞれから軍曹以上の階級の軍人が降りてきた。
最上階級でも中尉であり、どれも若い軍人だった。
全員降り、150名の軍人が飛行場に降り立った。
それぞれ機体ごとに整列すると、少将の階級章を付けた軍人が彼らの前に立った。
「よく来た、君達はこれから第一期生として、一年間お国の為に、ここで学んでもらう。私は国見学校校長の大木である。よろしく頼む」
そう言うと大木は敬礼をする。
それに合わせ七瀬達も敬礼をした。
大木は上げた腕を下げるとそのまま隊舎に向かい歩いていった。
「全員、荷物を持ち隊舎へと向かう。それぞれの機体ごとに班長が指揮を執る」
そう、大佐の階級章を付けた軍人が言う。
それぞれの機体に少佐の階級章を付けた軍人達が歩み寄った。
七瀬の前には身長はそこまで高くはないが、目付きが鋭い人が立った。
「これから、君達を担当する細田少佐である。よろしく」
そう言うと細田は敬礼をする。
七瀬達30名は答礼を行った。
「まぁ、ここは軍人になるための施設ではないから気楽にな」
そう言うと細田少佐は笑う。
少佐の胸の兵科章には主計科のものが着けられていた。
他の少佐にも主計科や法務科などの戦闘科以外の軍人が教官としており、士官学校にいた歩兵科や砲兵科などは少ないが数人はいた。
この異様な光景を目にしながら七瀬達は隊舎へと向かっていった。
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