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1999年 記
Q これ……洋書じゃない。英語、読めるの?
A 珍しく海外旅行をしたの。行き先は、英語不自由でもOKのハワイ。
旅に出ると本を買いたくなりますが、行った本屋には英語の本しかないんです。(ハワイの大きな書店では、日本の本もあるそうです)
ずらっと並ぶタイトルを見てもどういうジャンルの本かさえ検討もつきません。
そんなローマ字の洪水の中、どこか親しみが沸くタイトルを見つけました。
同じタイトルの本が数種類も置いてあります。著者は中国人らしい。
「孫子の兵法」とわかるまでに、10秒もの時を費やしました。
Q 何か面白いこと書いてあった……って不毛な質問だったね。
A ちゃんと紹介ぐらいはできます!
全訳はもちろん、孫子の生きた時代背景・注釈・毛沢東への影響・日本軍への影響・西洋での孫子研究の歴史と盛り沢山です。西洋でこの本が紹介されたのは18世紀の後半のパリでとのこと。ナポレオンの愛読書という話は聞いたことありますが、なるほどと納得。
ね? 紹介になっていたでしょう?
Q 目次を並べただけじゃない。
A ……だってえ英語だもん。
まあ日本語でも積読になる可能性、高いなあ。古代中国についてわかっていないと厳しいぞ。
ともあれ孫子はアメリカで人気あるようですね。
合衆国制作らしい「孫子の兵法」番組を数年前にNHK放送で見ました。クラウゼビッツとの比較で、孫子は軍事だけでなく政治全般について述べているとの内容でした。
ちなみにその本屋はワイキキ近くの小さい本屋で、専門書を扱っているわけではありません。
Q カッコつけて読めない洋書買うから、ますます部屋が狭くなるじゃない
A チャレンジするなら、現代日本語訳の「孫子の兵法」を読んで比べるって方法があるかな。
実はその日本語訳の「孫子」すら読んでなかったりして……。
Q よくそれで、古代中国のページなんか作るよね
A あれは「空想」だよ。「空想」は基本的人権じゃないですか。
おまけ(1999.9.23)---今はちゃんと日本語訳孫子を読んだ。これでどうどうと中国ページ作れるもんねー。
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