セリ・オヒタシーと忍犬モロコシ

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唯一の通信手段の「スペースGPS」も 愛車の中に忘れて来たのだった。 「スペースGPS」があれば 『シッソ君』や『オッ君』 (シッソノボランとオックラノスロン) に連絡が取れたはずだった。 「しっぱいしたな〜」と反省をしながら 歩いていたら、いつの間にか数人の男達に 囲まれていた、オヒタシーだった。 「お嬢さん、女の子のひとり歩きは危ないよ 俺たちが、送って行ってあげるから」 と言いながらガラの悪い男達がオヒタシーに 詰め寄っていく。 「あなた達ですか?他の惑星から流れて来た 密航者と言うのは!」 「それが、どうしたのかな?お嬢さん」 「この星にいたければ、今すぐ正規の手続きを 取りなさい!さもなければ、レッタス警備隊に 突き出しますよ!」 「これは、これは威勢のいいお嬢さんだ! 突き出せるものなら突き出してみたら?」 と、男達が不適な笑みを浮かべながら オヒタシーに迫って来た。 取り囲まれたオヒタシーの背後から 男が羽交いじめをして来た。 女の力では男に勝てる訳はなく、力任せに オヒタシーは締め付けられた。 正面から来た男がオヒタシーの両方の胸を ムンズと鷲掴みして来た。 「きゃ〜!何するんですか!」 叫ぶオヒタシー。 その時、正面にいる男に股間を下から思い切り 蹴り上げるオヒタシー、モロに蹴りをもらった 男は、もんどり打って転げ回る、 すかさず、背後の男に前蹴りを180度開き 足のつま先を男の顔面にめりこませた。 背後の男の顔にオヒタシーのつま先がグサっと 突き刺さる、男が後ろに大の字で倒れた所に 股間めがけて、上から思い切り踏みつける すかさず、 前に倒れていた男の股間めがけて飛び上がり 上から全体重を乗せて踏みつけた。 男2人が失禁しながら泡を拭いていた。 残る男は4人。オヒタシーがまともに戦っても 叶う相手では無い。 ひとりずつ、相手をしようとオヒタシーは 細い路地に駆け込んだ。 しかし、それが間違いだった。 屈強な男がじわりじわりとオヒタシーを 追い込んでいく。 オヒタシーの打撃など屈強な男には通じない 男に追い込まれ、挙句に腹部に強打をもらい 気絶してしまった。 オヒタシーが気がつくと、男達のアジトのような 所で椅子に縛られていた。 男達の人数が更に増えていた。 「お嬢さん、仲間の『き◯たま』よくも潰してくれたな、たっぷりと可愛がってあげるからよ」 そう言いながら、オヒタシーの胸を掴む。 「やめろ!やめろ〜!」 オヒタシーが叫ぶ。 男達のひとりが、オヒタシーの顔を見て 思い出したように言った。
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