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「さっそく頼みましょう!パフェ!」
水谷くんの目は相変わらずキラキラしていた。
「そうだな。頼もうか」
店員さんにパフェ二つと、コーヒーを頼んだ。
「俺、こういうの久しぶりで、めっちゃ楽しみにしてたんです!」
「そうかぁ。俺も久しぶりかも」
「店長も、カフェ巡りとかしてたんですか?」
少し胸が痛んだ。懐かしいあの頃が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。
「ああ」
暗い話はここでする話じゃない。
「そうなんですねー」
すると、店員さんがお盆にパフェ二つとコーヒーを乗っけてこちらにやってきた。
「お待たせいたしました。特製パフェ二つと、コーヒーです」
「ありがとうございます!」
より一層水谷くんの目の輝きが増した。
「ありがとうございます」
「店長!めっちゃ美味しそうですね!」
「ああ、そうだな」
ふと笑みが零れる。彼が子供のころ、こんな感じだったのかな。
「いただきまーす!…めっちゃ美味い!」
俺もパフェを一口食べた。
美味しい。見た目も色とりどりのフルーツが使われていて、とても可愛らしい。
「店でも味だけじゃなくて、見た目も意識したパフェ作ってみようかな」
「いいですね!俺、試食します!」
「その時は頼むよ」
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