泡沫の夢

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 このカフェをオープンし、この店の店長になったのは去年のことだ。  俺は彼と一緒に勤めていた会社を辞めた。  彼を失って、俺は鬱病になり、数年間働けなかった。それから知人の紹介でこの仕事を始めた。  太陽の光をいっぱい取り込める大きな窓がついたこのカフェはいつも明るい。そして俺はこの窓から見える人の往来を見るのが好きだ。  これから始まる一日をどんな風に想像しているんだろうと、ふと思う。  するとカフェに近づいてくる人物に目に入った。
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