忘れられない彼

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 箒で掃いていると、水谷くんがこちらに来た。 「店長…すみません、また誤差を出してしまったんですけど…」  水谷くんは眉を下げて、今にも泣きそうな顔をしていた。 「分かった」  つい水谷くんを甘やかしてしまうのは、なんだか彼に甘えられている気分になれるからかもしれない。甘えていたのはいつも俺だったから。
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